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映画 『 フライ、ダディ、フライ 』  全国東映系にて上映
※2005年8月5日のブイ日記に書いた分+別な場所に書いた「ランニングハイ」曲コメントに追記した分の転記です。

 ストーリーは、わかりやすくて爽やかで、観たあとの後味は確かにいいね。鈴木さんの娘が大怪我した顛末も、「上半身にしか傷はない」ってことで、それ以上の別の重いテーマを背負ってなくてよかった。理不尽にボコボコに殴られたってだけで相当のショックだろうけど、もしそれ以上だったら、ああいう”大人のファンタジー”で吹っ飛ぶような問題ではないと思うので。そんなわけで、まさに”大人のファンタジー”ね。コミカルさも随所に差し挟みつつ育まれる、師弟・同志・そして擬似的父と息子の絆。あの大木の枝の上のシーンよかったなぁ。ちょっとほろりときました。あの時だけ、鈴木さんがちゃんと人生の先達に見えた(笑)「敵ばっかりじゃないよ。」って、おそらくそれまで大した苦労はなく順調な人生を送ってきて、それが今はかつてないほどの憎しみとともに壁に立ち向かっていて、それでもやっぱり根は純朴で温厚な鈴木さんが言うからこそ、説得力があって、舜臣にも伝わったんだろうなぁ。と思った。
 舜臣ってあんまり、主人公っぽくなかったよね?なんか自分的には9割方、鈴木さんが主人公だった。舜臣も決して明るくないバックグラウンドがあるんだけど、それが舜臣の独白だけでわりとさらっと扱われてたからだなーきっと。傷を負った当時のフラッシュバック映像とか、いま同居してる家族(母親)との関係を示唆する映像とかがもっとあれば、きっともっと、舜臣の物語にもなってたんじゃなかろうか。なんかそういう意味で、鈴木さんはもがきあがく実像のある主人公で、舜臣は、めっぽう強い超人的なとこだけが見えて実像のとらえどころがない、魔法チックな差し水のような存在かなーと(←ああうまく言えてない(-w-;))そのように思いました。魔法チックというか何というか。。浮世離れ。。ミステリアス。。なんか1人だけ、色が違う感じというか。そう!舜臣の登場シーン、美しくてよかったなぁ。それまでのモノクロに、鮮やかに色が入って、舞う舜臣。なんかやっぱり、ストーリー全体が大人のファンタジーでもあるけど、舜臣の存在感自体が、ファンタジックだなぁと思いました。そういう意味で舜臣は、ムキムキマッチョじゃなくて、あれぐらいのスレンダー筋肉質(?)で正解だと思った。あの体躯のしなやかさ・美しさが、舜臣の存在のミステリアスさをいい感じに増幅させてると思いました。(コミックスではもっとごつい風貌みたいだけど)
 とはいえ舜臣、ジェットコースターが苦手というかわいらしい面も描かれてたけどね(笑)その時の鈴木さん笑ったー。ここぞとばかりに「恐怖の向こうにあるものを見たくないか。」(うろ覚え)と、したり顔(笑)お茶目だー。そんな心の通い合い、微笑ましかったですね。あと自分的にお笑いポイントだったのは、キティちゃんのリュック(笑)ナイススタイリング。あとゾンビーズが、病室の窓の外に屋上からお邪魔した時の「こんなふうに吊るされてはいますが」「あやしい者ではありません」。どう見たって怪しいだろう!って感じで、観客みんなげらげら笑ってましたねここは。ゾンビーズの一連の動きもいい感じでしたね、基本自分たちが楽しんでるんだけど、ちゃっかり人の役にも立ってるっていう。と見せかけて、ほんとは鈴木さんのためにっていうほうが本心なのかな?それをストレートにそう見せない(自分たちが楽しんでるっていうほうがメインだと観る者に思わせる)ところが、バカ正直じゃなくて照れがある現代っ子的な描き方として、上手いかもと思いました。
 総じて、好きですこの映画(^w^)ああもう劇場公開期間は終わりかなぁ、今さら感想書いてもプロモーションになんなくてごめん准ちゃん。って勝手にプロモーションしようとしてますが(^w^;)まだ上映期間が残ってれば、皆さんにぜひ観ていただきたいとプッシュプッシュしたかった。ほんとにわかりやすく、号泣させられるでもなく、重いものは一切残りませんので、気楽に観るのに適してると思いますよ。すがすがしいです。これすなわち、重い手応えのある作品が好きな方には物足りないかも…ということでもありますが。。微笑ましくすがすがしい娯楽作品が観たいという方は、きっとDVDになるでしょうからその時にでもぜひぜひ。
 最後に1コだけ、ブイファン的な見地から(笑)海辺で舜臣が舞った時の台宙、映像が空中でストップされてたのはなんでー?どういう意図ー?映像的意図があるなら掴みきれてなくてすみませんって感じだけど、着地までの映像を観たかったー。だって体が逆さまになってる時にストップされてるから、お顔が。。(^w^;)美しくなかったのが残念ー。そこのシーンの時だけは、ブイファン丸出しで「ええーーーー」と思いました(笑)
 あともう1つ。。エンドロールで流れ始めるミスチルの「ランニングハイ」が、音色(おんしょく)的にすごーーくこの映画に合ってて、よかったです。どこがどう、っていうのはうまく言えないんですが(放棄)「この映画の魂を汚さないように」作った(プログラム文中より)、っていうのが、なんかすごいわかります。映画を観たあとである今、この曲を聴くと、イントロが鳴った瞬間から、ぱーっと鮮やかにこの映画を反芻できる(^w^)

 ※(ここから別な場所に書いた追記分)期待に違わぬ、すがすがしい映画でした。映画を観たあとだと、この曲のイントロは、映画全体の雰囲気をすごく想起させて、より好きになりましたね。別館日記では表現を放棄してしまいましたが(苦笑)、うまく言えないながらも言葉に表すと、「ひたむきさと、それを見守る優しい気持ち、with夏の海と空」って感じかなぁ。イントロを始め、この曲が醸しているのはそんな感じの音色(おんしょく)だと思います。素晴らしい(^w^)

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