『 DEATHTRAP 』
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2004.6.28.Mon. 19:00開演 at 東京グローブ座
席は1階O列(最後列)、ほぼセンター。3扉と4扉の間(ど真ん中)にもう1つ扉があって、そこから入れたらいちばん近かったんだけど、そこは閉め切ってあって使えませんでした。
席座ってパンフ読んだりとかしてるうちに、時刻は開演間際。まだ確か場内は明るかったと思うけど、その閉め切りの扉からおもむろに2人の男子が入場、N列31、32番に着席。席の位置取り、それにこの閉め切りの扉から入ってくるという状況的に、「…誰!?」と、テンションUP(^w^;)私の席からは横顔しか見えなくて、すぐには誰だか確認できなかったんだけど、私の席に近い側に座っていたのがイノで、黒いTシャツ姿。その向こうに見えたのは、白い帽子に白っぽいシャツの、最初准ちゃんかと思ったんだけど、イノとしゃべってる感じ(雰囲気)とかからして、マボかな?と何となく判断(翌日のイノなきにて、マボだったことが確定)。開演前のこの時は、場内、まだそんなにイノたちに気づいてる人は多くなかったと思う。振り返って見てる人とかもあんまりいなかった。イノたちのことについてはまたのちに。
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そんなわけで(?)、開演前にパンフをちょこっと読んでたんですが、chapter4(2幕1場?)までの展開がすでに載っていたので、そのあたり(シドニーによるクリフ殺害は、実は妻マイラを死なせることを目論んだシドニーとクリフの芝居だった)までは、ふむふむと思いながら観ました。で、その先。。グルだったクリフとシドニーの間に生じる溝、殺害に及ぼうとして逆に罠にはめられる、そして相討ち?で2人とも息絶え…と見せかけて、最後の最後にクリフが再び登場、「デストラップは僕が書きますよ。こういう結末でね。」
この、クリフの最後のセリフに尽きますよね。。死んだと思われたクリフがここで登場すること、そしてこのたった一言のセリフによって、この芝居のすべてがぽーんと”謎”に帰されるというか。死んだはず(と思ったのもまたトラップなのか)のクリフが出てきて「…え?」と思い、「デストラップは僕が書きますよ。」…え、あんたはいつの僕?…「こういう結末でね。」…え、”こういう”って?…そしてここでステージ上に浮かび上がる「The End」の文字。…ええ〜〜(・▽・;)ですよ。いや、文句つけたいわけじゃなくて、ものすごい謎を残す芝居だな!と、驚愕したわけです。そこまで(クリフが最後に登場するまで)の話の展開は、心理劇としてごくあり得るというか、説得力のあるフィクションとして納得しながら観れる展開なんだけど、この最後のクリフ登場&一言で、もう一気に、えっこれって脚本の中の出来事だったの?っていうか”これ”ってどこからどこまで?いや、そもそもこの、今眼前で起こっていることはすべて芝居だから…とか、どこからどこまでが虚構なのか、どこからどこまでが”劇中の芝居”なのか、どの場面が何なのか、そういうのが一気にわからなくなるわけです。そもそもがややこしい展開なわけですよ、この「デストラップ」という芝居の中に「デストラップ」という芝居の脚本が出てきて、それを巡る心理劇、殺人劇、それをまた脚本にしようとするシドニーとクリフ。。あのー、たぶんいろんな方が言われてると思うんですけど、ロシアの民芸品のマトリョーシカ?人形の中に一回り小さい人形が、その中にまた一回り小さい人形が、その中にまた…っていう、あれみたいな構造ですよね。脚本の中に脚本が、その中にまた脚本が、その中にまた…っていう、入れ子方式。それでも、最後のクリフ登場&一言までは、順々に入れ子が入れられてってる(イメージ)のは把握できたんだけど、最後のクリフの一言で、「…え〜〜〜と、私が今見てるのは、どの段階?」と、すべてが揺らぐわけです。すごい面白い感覚。もやもやしてたけど最後にすべてが解決して晴れ晴れ〜っていう”カタルシス”とは逆で、順調に把握してたのに最後にどかーんと「???」の渦の中に放り込まれるという(^w^;)いわば逆カタルシスですかねー。パンフには「観終わったあと、奇妙な違和感が…」というようなことが書かれてましたが、まさにそれですね。この、今生きている世界も、ひょっとしたら誰かの手による脚本の中の出来事=虚構だったりして…?そんな不思議な感覚にちょっと囚われました。面白い。
そういえば劇中、ポーター氏(清水さん)が初めて訪ねて来た時、シドニーが去ったあとにクリフとポーターが目くばせをしたように見えたんだけど、思い過ごしだったのか?単なる会釈だったのか?「あ〜目くばせした!これ絶対、後々の伏線だ〜!」と、鬼の首取ったように期待した私は一体(爆)ついぞ最後まで、この目くばせがつながる(と思われる)展開にはなりませんでした。何だったんだ(^w^;)でも、よく考え直してみると、「クリフとポーターがグルだった」という結末も、可能性としてはありか?でもそうすると、「僕が書きますよ」は誰に向かって言ってるのか?「こういう結末」とはどういう結末なのか?…うーん、やっぱり謎だ。。私は結局、今のところ、「結末はこういうことだ」という結論づけは放棄して、「結末が謎な芝居」という認識で止まってるんですけども(^w^;)つまり観る人によって、結末の認識が幾通りも可能であると。そこがこの舞台の第一の面白さなのではないかと思いますね。
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演者さんたちについて。
■ヒロシ(クリフォード):いつもながら、舞台なヒロシは安心して観れる。好青年な顔も、本性のドスをきかせた顔も、いい意味でわかりやすく表現されてて、良かったと思います。乱闘も迫力あった。そりゃあ腕に傷もできるわ…ってほどの転げっぷり(?)でした。お疲れさまです。そして笑わせどころも無論ありでね(笑)タイプライター早打ち@指一本、笑いました。爆笑。そういうおかしな動きをする時のさ、真顔っぷりが最強だよね〜。さすが悪魔(笑)でもこの舞台って、こういう笑わせどころが必要か必要じゃないかっていったら、別に必要ではないと思うんだけど、でも「う〜ん、なぜここで笑わせどころが?」っていう気には全然なんなかったんだよねー。そこの分かれ目っていったい何なんだろう。ヒロシ(クリフ)だけじゃなくて、シドニーにも霊能者ヘルガにも笑わせどころはあったけど、それぞれやっぱり、ストーリーを邪魔立てしない独立した”可笑しみ”として、楽しめました。…「邪魔立て」と感じさせるかどうか、その匙加減が難しいのか。そういうことなのかきっと。うーん。あ、そういえば、「間違いない。」っていうセリフが確か2回ぐらいあったんだけど、あれは笑わせどころだったのだろうか(^w^;)場内ちょっと「…え、笑っていいの?」的な微妙な空気に包まれてました。
あっそうそう、胸板について(笑)イノなきにも登場?の、ヒロシの胸板。でもちょっと、前よりほっそりした?っていう印象を受けました。もうちょっと、心持ち前のほうがマッチョだった気がする。遠目だったから?(それって関係あるのか?(^w^;))でもどっちにしても、素敵は素敵。文句なし(笑)あと個人的には、カーテンコールの時の衣装、つまりクリフの最後の衣装=グレーのトレーナーにジーンズ、という出で立ちがすごい好きだった。ヒロシってシンプル服推奨だと思うんだけど(←自分基準)、そんなヒロシにすごい似合ってて、かっこよかった。トレーナーの背中に、ボーガンの矢が刺さった時の血痕が丸く付いてるんだけど、カーテンコールで客席に挨拶し終わって、舞台奥にハケていく時に、その背中を「痛ててて…」って感じで押さえながら退場してた(笑)かわいいー。トレーナー+ジーンズのシルエットがツボだったこともあって、その姿にはかなりやられました(≧w≦)
■田中健さん(シドニー):重厚かつ狡猾な役で、基本的にはシリアスタッチなんだけど、一か所だけ、破壊力抜群の笑わせどころがあった(笑)「ああ〜、退屈なお食事〜v」ってやつね。意表突かれて大笑いしました。あとは、怒鳴ったりして激昂するシーンがけっこうあるんだけど、噛み気味だったとこも随所に(^w^;)でもそれすら迫力で押し切っていた気が。それはそれですごいかも。
カーテンコールの時は、ゲイキャラ全開で、お尻くねくねで歩いたりなさってました(爆)ノリノリなのですわね。(←変な日本語…)
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んで、イノマボについて。
観劇後に書いたネタバレカキコより抜粋 → イノは黒いTシャツ、銀ぶち眼鏡をかけて観劇してました。劇中は、時々軽く咳払いをしたり、笑わせ所ではちょっと笑ったりしてました。カーテンコールの時、「いよーーっ!」「ひゅーー!」とか大声で舞台に声をかけてました。「ヒロシーー!」とも言ってたかもしれない。壇上のヒロシは、そんなイノに手を振ったりして応えてた。来てるの知ってたんだねきっと。(抜粋ここまで)
そうなんです、席が席だっただけに、特に私の席に近いほうに座っていたイノの動向は、けっこうわかりました。頬杖ついてたりとか、ごそごそと座り直したりとか。。しゃべり声もほんのちょっと聞こえた。「○※▽■×(←聞き取れず)なんだよ。」っていう、イノの言葉の語尾だけ、はっきり耳に残ってます。これ覚えてても何の役にも立ちゃしないけど(-w-;)
幕間には2人、いったん外(ロビー?)に出てました。それを追うかのごとく、ロビーにわらわらと駆け出して行く人の多いこと(^w^;)しばらくして2人は戻ってきて、再び席に着いて何かしゃべったりしてましたが、前方の客席(M列より前の人たち)がほぼ全員、後ろを振り返って、にこにこしながらイノマボを観察しているという(・w・;)すごい状況。ちょっと怖かったです。自分が見られてるわけでは全然ないんだけど、こえーなーこれ〜…と思いました。(自分ももし前のほうの席にいたら、見まくってるほうだと思うけどね…)でもイノマボは、まるでそんな視線やらは無いものとでもしてるかのように、平然と?、2人で何か話してました。…強い(^▽^;)慣れっこなんだねー。変なとこで感心してしまいました。ちょっと、表情を硬くしてるようにも見えたけどね。休憩時間中は、例の閉め切ってる扉のとこに、警備のお兄さんが3人ほど立ってたけど、場内の照明が落ちて2幕が始まると、お兄さんたちはどこかへ去っていきました。
2幕も終わり、カーテンコールの時は、上に書いたとおりです。2回目ぐらいのカーテンコールが終わって、ステージ上にエンドロールが流れ始めた時に、イノマボはさっと席を立って、風のように例の扉から出て行きました。あっこれ、客席もまたわらわらと…?と思った瞬間、ステージ上にはヒロシが出てきて、3回目のカーテンコール。場内は割れんばかりの拍手&スタオベ。たぶんほとんどの人がスタオベしてて、イノマボを追って出て行ったって人はさほどいなかったんじゃないだろうか。これって連係プレーですか?よくできてる(・w・;)
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今回の観劇は、劇自体も面白くてぐいっと引き込まれたし、イノマボ来臨にも立ち会えた(?)しで、大満喫でした。他の用事の都合で、行くならこの日!と決めてたんだけど、なかなかこの日のチケットが探せなくて、この際最後列でもいいやー、入れるだけで御の字(-人-)と思ってたのがよかったのか。。観劇中ずっと、イノの銀ぶち眼鏡が暗闇できらりんと光ってるのが視界の隅に入ってくるという、そんな有り難い経験ができる席が巡ってきたのは、一世一代の?幸運でした。チケットの神様に深々深謝<(_ _)>
グローブ座を罠にかけますよ!という舞台だったわけですが、もっと大がかりな演出とかあるのかと思ってたら、そんなことはなかったね。照明つけたり消したりとか、登場人物が客席に神出鬼没とか、ロープで客席の頭上横断とか(^w^;)そんなのは特になかったね。でもこれは、そういう想像してた私が間違ってましたね。罠にかける=マジックと勘違いしていたふしがある(阿呆。。)そんなんではなくて、物語はすべて舞台上で展開され、ストーリー的に、罠にかけられました。うん実に面白かった。そうストーリーが、情に訴えるというものではなくてあくまでも”頭脳”に働きかけてくる感じで、そういう芝居を観たのも初めてだったので、大変興味深く観ました。ミステリーとかあんまり読み慣れないのでわからないんですが、もしかしたらミステリーとしては常套の展開だったりするのだろうか。。でもそうだったにしても、とりあえず私めには存分に楽しめました。キャストの皆様お疲れさまです(^w^)罠にかけられたこの日を忘れません。
グローブ座って、パンフ買っても袋に入れてくれないんだよね。。今回、持っていったバッグが小さめだったので、持ち帰るのにちょっと苦労しました。つうか学習能力が…>自分(-w-;)次からは手提げ袋とか持っていこう。。