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『 SAY YOU KIDS 』
2004.4.13.Tue.(2部) at Bunkamuraシアターコクーン
席は1階B列、ほぼセンター。近いので諸々よく見えましたが、ステージ上に登場している人物の立ち位置が上手と下手に分かれたりすると、両方を追うためにいちいち首を動かさねばならず、それがちょっと難儀といえば難儀だったかも。フォーティンブラスの時は、むしろもっと近い席だったんだけどあんまりそうは感じなかった。登場人物の動き方と、各々の人物の重要性(どの人からも目が離せない)という点での違いかなーとか思いました。
★開演前、ステージ上では、ラジオ番組に模した放送(音楽番組)を流している。パーソナリティーは「最近、声がガクトに似ていると言われる…ヒロです」とか言ってた。←テツ役の木下浩之さんだそうです。同行の方に教えていただきました。
★ストーリーは、個人的にはけっこう好きです。「おぉなるほど、そういう展開か」という感じで、話に引き込まれる要素があって。3部作を通して特徴的な(と思われる)いわゆる説教くささっていうんですかね(^w^;)そういうのも入ってたことは入ってたけど、話の展開に引き込まれてたから、今作ではそんなに気になりませんでした。でも1つだけ。。あの、備長炭がダイヤモンドに変わっていたという「奇跡」のくだり、あーれはいらなくないか〜??(−−;)正直、あれだけは一気にサーーッと引いてしまったよ。そんなメルヘンチックなことを入れる必要があるのか?この話は。真っ黒な炭だってダイヤモンドになれるんだ〜って希望を持ち合う、そこまではいいとして。。ゴクウは死んでしまったけど、炭がダイヤモンドに変わってる…奇跡だ〜、素晴らしいね〜ってか。そんなバカな(==;)むしろ炭のままのほうがよかった気がするよ。リアリティーを持った話としてまとめるならね。
そういえば、3人は、孫悟空・猪八戒・沙悟浄の生まれ変わりだってことだったけど、劇中そんな話は出てこなかったような?あ、明確にそうとは言及されないけど、実は生まれ変わりである3人が運命的にそういうふうに呼ばれるようになってたってことかしら。
★3人について。
イノ(ゴクウ):やっぱ、最後のシーンの印象がすごい強い。死んでしまった後、登場人物が皆集ってコーヒーを飲むという場面、もういないはずのゴクウがカウンターの向こうに現れて、皆の背後で一緒にコーヒーを飲む、その時の笑顔ね。…死んでしまった経緯がちょっとやりきれない感じだけに、あの笑顔は、かなりぐぐっと来ました。神々しいというか、天上の光に包まれてるような照明の当て方をしてた(たぶん)と思うんだけど、効果抜群って感じでした。正直泣けた(;w;)
あとは、劇中のダンスシーン。タンクトップ&ジーンズ(だっけ?)というナチュラルな姿でのダンス(ダンスというより”演舞”か?いくつかの”型”をビシビシと作っていく感じの)は、大変美しかったです。何がって…筋肉が(≧▽≦)イノったらいい筋肉してますな!なんで今まで気づかなかったんだろう(爆)ネタバレ掲示板にも嬉々として書いてしまったけど、個人的ツボは、腕とお尻でございました。詳しく描写するとエロ担全開になってしまうので控えます(笑)ともかく惚々〜(@w@)※後日追記:プロテイン飲んでるのか…(イノなきより)さもありなん。納得です。
演舞シーンもう1つ、孫悟空の格好しての棒術演舞。とりあえず登場の時、円形ステージ上に上る時に「…あっっ」っつってつまずいてコケそうになってたけど(笑)あれはネタ?それともマジ?(←判別できなかった人)で、上ってから、孫悟空仕様のおサルなヅラをかぶるんだけど、そのかぶる時の間(ま)が、可笑しくて良かったです。かぶったらまた、素敵に似合うし(笑)そして棒術自体も、ミスもなくちゃんと出来上がってました。微妙に目張り入れてた(たぶん)のがまた新鮮だった。
あ、あと最後の最後、カーテンコール後に舞台奥にハケる時、自分の履いてるグッチスニーカー@ニセモノを、ぴっと指差してポーズ(笑)かわいかったです。
まぁくん(お兄さん):いちばん何て言うか、いろいろなテイストの姿を見れた役だったと思う。鬱屈、怒り、飲んだくれ、トランクス姿(爆)、慟哭、そして、昔とった杵柄のセピアダンス(^w^;)ストーリーと切り離してダンス単体として見たら、そりゃ〜面白かったです(笑)トンカツロックの時の永ちゃん(I
Love You, OK)にも通じるものがあるけど、坂本昌行としての十八番ね。ホームグラウンドっていうか(笑)水を得た魚のように生き生きと「素意や!」を舞い踊る姿が、面白くてしょうがなかったです。ただ、ストーリー上、お兄さんがセピアを踊るっていう成り行きは、いささか無理がある気もしないでもない。。天竺(=理想の地)目指そうぜ!っていうふうにゴクウがなってて、兄貴も昔は輝いてたじゃんか、冒険してみろよ!っていう流れだったと思うけど、それでセピア踊っちゃうのかっていう(^w^;)この、お兄さんの冒険云々は結局、セピア踊ることで成されたってことなの?私なんとなくその後、お兄さんはレナちゃんに告白でもして結ばれたりするのかなー、それが今まで小さく生きてきた人間にとっての一歩踏み出した冒険なのかなーとか勝手に思ったりしたんだけど、そういう展開にはならなかったですね(^w^;)やはりセピアが冒険だったのか。うーむ。そういえば「まだ沙悟浄が出てきてない。。お兄さんが沙悟浄だな」とかいう話をしている時に、お兄さんが、カッパのお皿よろしく白いお皿を頭にかぶせられる(笑)その時のお兄さんが、成されるがままって感じでとてもかわいかったです。
レナちゃんと…となぜ思ったかというと、瓢箪のシーンで、2人の雰囲気がよかったからです。そこのレナちゃんのセリフって日替わりなのかな?と思ったら、そうでもないらしい?日程後半あたりに入ったらもしかして替わったりしてるんだろうか?不明ですが、私の観た回でのセリフを一応、覚え書きとして。
西遊記に出てくる瓢箪は、その瓢箪を持っている人に名前を呼ばれて返事をした人は、その瓢箪の中に吸い込まれてしまうというものだという話で、レナちゃんがお兄さんをいろいろなふうに呼んで、「吸い込んだ〜!ゲット〜v」とか、はしゃいだりするわけです。その時のレナちゃんの呼びかけ4パターン:
「よっ!色男!」←お兄さんおずおずと「…は〜いv」(笑)
「1人で鍋やる人〜!」←客席大笑い
「メンズノンノに、履歴書送っちゃった人〜!」←マジ話ですか?(・w・;)ネタか?
「加護ちゃんとお風呂入りたい人〜!」←これはさすがにネタか?(笑)
ヒロシ(マコト):ヒロシにしては珍しく、ろくでもない役でしたね。慶応出・外国語の翻訳もウソだったと判明した時は、「…うぁ〜そうだったのか(・w・;)」と、ちょっと衝撃でした。筋金入りでろくでもなかったのね(汗)でも、梨花さんへの思いに目覚めて、ろくでもないなりに貫こうとするという。。その行動で結局、ゴクウが巻き込まれてしまうという流れだったと思うけど、そうやって人が1人死んでしまうのは大変なことのはずなのに(ゴクウ自身の行動のせいもあったと思うけど)、そのわりには、ちゃっかりと納まるべきところに納まっていたという感じ?そういうふうに見えてしまったので、何となく釈然としなかったです。もうちっと苦悩とか描いてもよかったんでないの?それがないと何となく、「んん〜結局何だったんだ、この男」的な感想を抱いてしまう、なんかそんな役だったと思います。ん〜と。。「ろくでもない男が貫く思い」というテーマがあるのはわかるんだけど、それに絡んで人が1人死んでるのに、それに対する掘り下げはほとんどなかったような気がしたので、そこがちょっと個人的には腑に落ちませんでした。まあこれは、話の作り手さんへの意見(?)ですけどもね。
ヒロシ的には、そんな役でありながら、笑わせポイントがあるのがさすがだと思った(笑)わりと最初のほうだったと思うけど、ゴクウにニセグッチのスニーカーを買ってあげて(だっけ?詳しいこと忘れた)、お金渡して「とっときな!」「釣りはいらねえぜ!」みたいなセリフを言う時の動き=間(ま)のとり方、最高でした。客席爆笑(笑)あとそこの流れで、結局お金の出どころはレナちゃんなんだけど、マコトとゴクウが2人してレナちゃんに「お願いします!(だっけ?)」と頭を下げたりする、その2人の動きが一糸乱れぬ勢いで揃ってて、これまた爆笑でした。面白かった。
そしてヒロシ=マコトにも、演舞シーンがある(^w^;)これはねぇ、お兄さんのセピアダンスを上回るほどに、さらに不可解でしたね。なぜ君が演舞する必要があるのだ。ストーリー上、これこそまったくの謎でした。結局、3人ともに不公平にならないように(?)ダンスシーンを振り分けようという、そういう作りになるんですかね。そういうもんですかー。個人的考えかもしれませんが、ストーリー上における演舞の必要性は、ゴクウ>お兄さん>>>マコト、ぐらいな感じだった気が(^w^;)ヒロシ=マコトの演舞の出来自体は、よかったと思うんですけどね。ストーリー上での必要性という点で、ちょっと引いて見てしまったかも。
★共演の方々について。
女優陣、すごいよかったと思う。涼風さんの2役、それぞれまったく違うテイストの役なんだけど、両方ともに共感を持って観れました。横山めぐみさんも迫力あってよかったなー。怖く、美しく、哀しい女の役ってハマるよね〜彼女は。94年ごろのドラマで「この世の果て」っていうのがあったんですけど、その時の役をほのかに思い出しました(あれはもっと狂気じみてたけど)。ダブルキャストのレナちゃんは、私の観たこの回は理絵さんだったんだけど、おつむのお弱い感じながらも前向きで活発な女の子、という役をきっちり作り上げていて、よかったと思います。かわいかったし、安心して観れました。(^w^)和香ちゃんバージョンはどうなんだろう。気になるところです。
★カーテンコール、3回かな?涼風さんがとてもかわいかったのが印象深い。なんか意味なくポーズとったりして、かわいかったです(笑)和んだ。役どころとまったく違う感じだったから、よけいに印象深かったのかも。
面白かった〜とか言っておきつつ、文句ばっかり書いてる気がしますが(−−;)そういう、いろいろ考えの幅が広がるという意味で、この舞台は面白かったのかもしれない。うん。あの、トンカツロックは完全に気楽な娯楽ものだったと思うんだけど、これ(SAY)は、話の展開としての面白さがあるから、さらなる可能性を期待して、いろいろ注文をつけたくなると。そういう感じです。って随分とエラそうだな自分!(苦笑)すみません。期待しているがゆえの所業と思っていただければ…(都合のいい女)
パンフ読んだら、それこそ3人を孫悟空と猪八戒と沙悟浄に扮させるような「SAY
YOU KIDS 1」という構想が当初あったらしい。そっちも微妙に気になるけど、でもまず、この改訂後のストーリーでよかったような気がするよ。「1」に無言で難色を示したトニはえらかった、ってことで(笑)パンフといえば、この個人写真(?)のトーン、これが「1」に近い感じなんだろうか。ファンタジックで、雰囲気あって素敵といえば素敵なんだけど、実際の劇中の設定とは大きく違うんだよねぇ。。チラシとポスターもこのトーンなんですけど、チラシ・ポスター・あるいはCM等の雰囲気と実際の芝居の雰囲気(設定というか)にいささかギャップがあるというのは、舞台作品にはよくあることなんでしょうか?そういえばトンカツロックもフォーティンブラスも、そういうふしがあったような。私のように、事前に刷り込まれた雰囲気で想像を膨らませて観劇に臨んでしまう人間にとっては、そういうのはあまりいただけないな〜とか思ってしまうのですが、それは私が悪いのか。。中途半端な見かじり聞きかじりで臨むなってことですかね。つうか、想像を膨らませて臨むなってことですかね(==;)ちょっと自戒。
ああ最後まで文句っぽいことばっかりでごめんなさい。総じて言うと、面白かったよ!(^w^;)いやほんとに。またいつか、トニセン劇団の芝居が成されることもあるのだろうか。個人的には、ストーリー(展開)に説得力を徹底させるか、あるいは、舞って踊って徹頭徹尾娯楽か(笑)そういう、何にせよ徹底したものが観てみたいですね、次は。
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